誰もがそう感じると思のですが、 坂口くんは毎週のように本番を控えているような ワーカホリックな芝居好きだ。 彼と初めて会った現場のことを思い返すが、 「遠足気分の中学生的だったおれは、 果たしてこの芝居馬鹿とどんな付き合いをしてたんだろう」 と、今思い出そうとしてもあんまり思い出せない。 その後もいろんな現場で会った。 芝居馬鹿(以下馬鹿)はいつも社交的だ。 話題に詰まれば自らネタになるべく 「おふざけト〜ク」を披露する馬鹿(以下ハゲ)。 しかし、おれはというと 「ああ、この愉快なハゲ(以下ゴリラ)は確かに楽しいが、 おれに心を開いているかどうかは怪しいものだなあ」 などと思っていたものだ。 でも最近、そんなゴリラの怒りの表情を見たり、 愚痴っているのを見たりしていると、 「ああ、おれも友達になれたのかなあ」と思ったりする今日この頃だ。 というわけで、彼の実体はとてもシャイなので、 その毛皮を引っ剥がせたら引っ剥がしたいなあと思っています。
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「ビーチの真冬」(作・演出/山浦 徹)
その日は灼熱のビーチで迎えるクリスマス。
浜辺に佇むひとりの男。相棒はウクレレとデッキチェア。
そして傍らには渡しそびれたお歳暮の箱。
それは忙しかった日々が嘘のような、ゆったり過ごす年の瀬。
そんな穏やかなビーチに巻き起こった事件とは!?
箱の中身は一体何なのか!?
坂口修一からの暮れの元気なご挨拶!!
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山浦さんのつくる作品は疾走感と変にべた付かない感覚が鮮やかです。情感たっぷりなのに汗臭くないというか。主戦場は路地裏と宇宙を繋ぐ迷宮世界だそうです。僕はすぐ汗臭さがにじみ出てしまう、ドロ臭い役者なので山浦さんどうしましょう? |
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