メイン >> ゲスト作家紹介|1月












いやはや良い月にあたりました。
実は、何を隠そう私とさかぐっちんはともに
1月生まれ(私は11日、彼は18日)なのです。

あら運命っぽい。

星座占いだと同じ山羊座の二人ですが、性格はずいぶん違います。
ケセラセラでのほほんとした私に対して、
さかぐっちんは何事にもマジメな熱血優等生。
そんな二人で一体どんな作品を創るのか!?
――まあそれはまだナイショですが、
野球に例えると、「渾身のストレートで三球三振!」か
「けん制球でアウトをとる」か、どっちかになると思いますです。
……わかりにくいですか?

まあ、ケイリー・グラントやケビン・コスナーと同じ誕生日のさかぐっちんが、
山岡荘八や氷室冴子と同じ誕生日の私と組んで創る作品ですから、
面白くないわけはありません、期待して劇場に足をお運びください。
私たち二人も、誕生日プレゼントの山を期待して、
素敵なお芝居をお送りします。

「Radio on the Planet」(作・演出/岡野真大)
地球上の65億人。その中で、とくに何てことのない3人の、
それぞれの(少々劇的な)1時間を描きます。
――別に明日のゴハンに事欠くわけでもなく、
人生を絶望してふさぎ込んでいるわけでもない。
ただ、偶然同じラジオ番組を聴いているという
共通点があるだけの、おおむね健全な小市民、3名。
街のどこにでも転がっていそうな平凡な悩みごとを抱える彼らが、
ラジオを聴きながらの片手間な努力で、
まあまあそこそこの幸せを手に入れるのか、入れないのか。
そして3人は果たして出会うのか、はたまた全く関係ないのか。。。
―― 突飛で稀有な奇跡でもなく、
深刻で爆発的な感動でもありませんが、
12作品中、最もユルい、ホンワカなお話。
帰り途、何だかニコニコしながら帰っていただければ、最高です。


役者と台本にも相性があると思うのです。岡野くんの書く台本と僕とは相性がいいのか読めば読む程、次から次へとアイデアが溢れてきます。同年代だからなのかなぁ?日常を鮮やかに描く岡野くんの世界にスッと入っていけるのです。

1月舞台写真 クリックすると拡大します
1月を終えてコメント
どうも、1月ゲスト作家の『匿名希望』です(常連さんのみ笑)。いやぁ、遂に担当月が終わってしまいました。サミシイー(ノ_・。) 余りにサミシくてどうしていいかわからないので、最近は3月公演の稽古してます☆、ぜひ本番を観に来てくださいネ。詳細はケービーズオフィスへ。
…あ、感想でしたね、作品のことは自分のブログに書きました(こちらからどうぞ)ので、こちらでは坂口クンのことを少し。
坂口修一は、不思議な男である。
まず同世代には珍しく、野球やサッカーなどのスポーツに興味がない。かといってマンガやゲームがものすごく好き、というわけでもない。パソコンだってこの『シュウイチ』のために使い方を覚えたらしいし、ちょっと前の芝居でギターを弾いてもらったのだが、それもほぼはじめての経験だといっていた。オシャレにも芸能人にも政治経済にもギャンブルにもあまり興味がないようだし、メッチャ読書家だとか、何かのオタクだという話も聞かない。これはバラしていいのかわからないが、特に阪急が好きというわけでもない。それに、他人に知られてはいけない趣味にいそしむヒマは、あのスケジュールでは、おそらくない。坂口修一にとってみれば、世界とは、芝居のことなのかもしれない。そう、彼は、本当にストイックに「芝居バカ」なのである。
そして、そんな純正芝居バカと、こんなに長い期間、真正面から向き合って作品を創ることができたことを、坂口をはじめとするこの公演に関わる全ての方々に感謝したい。坂口クン、スタッフの皆さん、そして誰より足を運んでくださった観客の皆さん、ありがとう。皆さん一人ひとりの軌跡があの場で重なったことで、あの【奇跡】が生まれました。
『火曜日のシュウイチ』があと二ヶ月、さらなる進化を遂げて有終の美を飾ってくれることを期待しています。(スタッフの皆さんは、慣れによるウッカリ事故に注意★/坂口は遅刻と病気と突然の不調に気をつけて!)ま、そんなところで。ではまたどこかで(きっと2月・3月のジャングル1stでも!)お目にかかります。
「むんむく」こと岡野さんとは恐らく「火曜日のシュウイチ」のゲスト作家陣の中で最も長い期間台本の打ち合わせをしました。僕がやりたいもの、岡野さんの興味のあるもののすり合わせに始まり何度も何度も打ち合わせを繰り返し、書いて貰った台本に僕が感想を言う。その意見を参考に岡野さんが再び書いてくる。なんと「火曜日のシュウイチ」がスタートした4月の時点でプロットおよび、半分くらい書きあがった台本が2本もありました。残念ながらその2本とも上演台本にはかけらも残っていないのですが…。贅沢な時間でした。そんなわけで完成台本が余裕のスケジュールで出来てましたし、内容に関する話し合いも何度も繰り返していたので、実際の稽古はいたって順調!逆に順調過ぎてそんなに記憶に残ってないくらいです(笑)
そんな風に長い間、一緒の時間を過ごしてきたわけですが・・・岡野くんは僕のことを一つだけ誤解しております。僕はマンガはすごく好きです!毎週、ジャンプ、マガジン、サンデー、スピリッツ、ビジネスジャンプ、ビックコミックオリジナル、月刊マガジン、モーニングetc.読み漁っております。「火曜日のシュウイチ」が始まって、この1年の僕の生活は芝居をしているか、マンガを読んでいるか、そのどちらかといっても過言ではありません。特に好きな作家は手塚治虫、手塚治虫のマンガだけで400冊以上は所蔵しております。ですので純粋芝居バカとは岡野くんの買いかぶりです。平凡な芝居バカです。平凡なんですよねー。何をやっても。だからこそ劇的な時間を生きれる芝居に夢中なんだと思います。
「Radio on the planet」でも3人、いや厳密には4人の登場人物の人生を経験することが出来ました。1年以上もあーだこーだ言って作り上げた台本で、稽古も一月たっぷりして練り上げた作品なのに、お客さんの前で演じると次から次へと発見がある!噛めば噛むほど味が出るスルメみたいな芝居でしたね。舞台上で楽しい時間を過ごせました。1月生まれの左利きと共通点が多いから、岡野くんの台本と僕は相性がいいのかな。岡野くんホントに素敵な時間をありがとう〜。

岡野真大
1973年・京都府出身、KbZoffice代表

京都教育大学在学中から演劇活動をはじめる。
98年頃より本格的に劇作・創作活動を開始し、
自らの製作作品を中心に発表を続ける。
作・演出のみならず、出演・テクニカルワーク・企画制作も担当する。

その作品は、京都・大阪の小劇場スペースだけでなく、アートギャラリー、寺院、廃工場跡などでも行なわれ、美術作品とのコラボレーションや他劇団との合同公演を行うことも。
さらに、利賀・演出家コンクールへの参加(01、03年)、アトリエ劇研主催のコント公演(02年)への参加など、その表現スタイル・分野共に多岐に渡る。

外部出演・演出も多く、「劇団EBIE(大阪)」、「劇団とっても便利(京都)」、「電視游戲科学舘(京都)」などに出演、京都の小劇場系プロデューサー・丸井重樹による「M-Produce」(02、03年)では演出を務めた。

ローカルテレビ、自主映画出演など、舞台以外の他ジャンルでの活動・表現にも積極的に取り組んでいる。
最近は、演劇の教育的側面に関心が高く、児童・生徒への演劇指導やワークショップの講師、校内発表会の上演台本執筆なども務める。
KbZoffice web